おりものについて [生理の悩み]
「おりもの」について知っていますか?実は知らない人が多い「おりもの」。成熟した女性なら「おりもの」は起こるので、今までに下着の汚れやムレ感が気になっていた人もいるのでは?
ここでは、大切だけどあまり知られていない「おりもの」について紹介します。
●「おりもの」って?
通常、透明で乳白色、粘性のある液体。子宮、膣、汗腺から出る分泌液の集合体で、少しすっぱいニオイも特徴。
20・30代の女性は量が多く、おりものを知ることはカラダの変化を知るのに役立ちます。
●「おりもの」の働きは主に2つ
働き1)「子宮や卵巣を守る」
内性器は肛門や尿道が近く、大腸菌やブドウ球菌などが入りやすいところです。おりものは雑菌が膣から入るのを防ぎ、雑菌や病原体を洗い流したり、老廃物を体外に排出させたりします。
働き2)「受精を助ける」
排卵期のおりものは、受精を助けます。子宮頸管(子宮の下部で膣との結合部分)の分泌量が増え、精子が子宮に到達できるよう働きかけます。
また通常、膣内は酸性ですがアルカリ性へと変化します。
●年齢による変化
おりものは女性ホルモンと密接に関わり、年齢によって変化します。
10代・・・初潮を迎えた後、少しずつ分泌される
20代・・・子宮頸管やバルトリン腺などから分泌され、量は多い
30代・・・引き続き量は多く、少しニオイがきつくなる
40代・・・40代半ば頃より、量は少しずつ減少傾向
●「おりもの」サイクル
月経サイクルがあるよう、おりものにもサイクルがあります。
月経後2~3日・・・量が少なくてサラサラ
排卵期・・・量が増える。排卵日前は白で透明、粘性が強い
黄体期・・・量は減り、白濁色で粘性が減る
月経前・・・再び増え始める。ニオイがあることも
●気をつけること
1)膣を洗いすぎない
膣を洗いすぎると、膣を守る「おりもの」まで洗い流すことに。またトイレのビデ洗浄の使いすぎも同様です。自浄作用があるので、石鹸でゴシゴシ洗うや、指でおりものを掻き出す洗い方は避けましょう。
2)締めつけない下着を
通気性がよくないと、細菌が発生しやすい状態なります。下着は締めつけが弱いものを着用しましょう。また量が多い時、タイトパンツは控えた方が無難。おりものシートなどで清潔を保つのがおすすめです。
個人差があるので人との比較より、自分のおりものの状態を知るのが大切です。例えば粘性が増したら排卵時と分かるなど、ひとつの健康バロメーターとして観察してみてはどうでしょうか。
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